こんにちは、羽鳥です。
前回、運動会について書いたので、他の行事についてまとめて見ます。
こんな生活をしてるのかって参考にしてもらえたらと思います。
刑務所での行事まとめ
色々ありますが、覚えているものを順番に書いていきます。
行事内容
- ソフトボール大会
- バレーボール大会
- カラオケ大会
- エアロビクス
- 彼岸法要
- クリスマス会
- 慰問コンサート
- 就業セミナー
- 健康セミナー
- 映画祭
僕が覚えてる行事は、以上の10個です。
ソフトボール大会
ソフトボールは人気のイベントです。
各訓練室の対抗戦をやるのですが、応援がかなりヒートアップします。
なんでそんなにテンション高いの?って人が多くて、ちょっと引いてました。
運動会とかもそうなのでしょうけど、普段大きな声を出せないので、大声を出しても大丈夫な応援だからこそ出しているのかもしれません。
優勝すると一般の方達との親善試合があります。じーちゃん達の集まりです。
優勝したから何かあるということはありません。ただ担当の刑務官の評価が上がるそうなのでオヤジ達は一喜一憂していましたね。
バレーボール大会
バレーは普通のバレーボールではなく、ビーチバレーで使うような大きめのボールでやります。この大会系はどれも各訓練室での対抗戦になります。
バレーもソフトと同様で応援がヒートアップして正直うるさいです。
運動時間を使ってやるので、興味のない人からすれば良い迷惑ですね。
バレーは優勝しても親善試合はないです。
カラオケ大会
カラオケ大会なんてあるのって最初に知った時はちょっと驚きました。
カラオケも人気のイベントです。
カラオケは各訓練室から2人代表を出すのですが、代表を選ぶために運動時間にカラオケで歌うことができるので人気なんですよ。
一曲まるまるではないですよ。
運動時間30分しかないので、それしてたらすぐ終わっちゃいますから。
2、3分歌ったらブツって終わる感じです。
少なって思うでしょうけど、ちょっとでも歌えるだけで、みんなめっちゃ喜んでますからね。
曲のリストとエントリーシートみたいな紙が用意してあるので歌いたい人はそこに歌いたい曲と自分の名前を書いて行き、その順番で歌って行く感じです。
本気で歌う人もいますが、息抜きで歌う人が多いですね。
ちなみに僕は一回も歌ってないです。
カラオケって苦手なんですよ。
カラオケの採点なんですが、これは刑務官がやります。刑務官でも地位が高い、ちょっと偉い人がやる感じです。
1人終わるごとに採点して、最後に発表となります。で、理由とかも聞けます。
こいつ結構うまかったから優勝かなとか思ってたら、君は最後にカッコつけたでしょ。
だから3位とか。
そんな理由で決めてんだってのが分かる時はちょっと面白いです。
完全に審査する刑務官の趣味ですね。
けっこう新しい曲も入ってるんですけど、そう言う最新の曲は大体落ちます。
オヤジが知らないので。
なので、尾崎とか松山千春とかが割と優勝する率が高いです。曲を見た瞬間どれが優勝するか何となくわかるようになりました。
マジでどうでも良いですけどね。
こう言う行事って土日の午睡時間にやります。
午睡時間ってのは、昼食が終わってから15時までの時間で、この時間は昼寝しても良いですし、映画を放送しているので、映画を見たり、読書したりもできます。
僕は映画を見たいので、うわーマジかカラオケか最悪だあーって感じでした。
こう言う行事は全員強制参加のものが多いので、全然嬉しくなかったですね。
エアロビクス
エアロビは2ヶ月に1回あります。
体育館でプロジェクターにDVD を映してトレーナーの方が壇上で同じ動きをしてくれるので、それを見ながら同じようにやります。
普段、運動不足なので結構キツイです。
男達がエアロビをヒーヒー言いながらやってる光景って気持ち悪いですけどね。
彼岸法要
彼岸法要は参加したい人だけ参加するので、僕は参加したことがありません。
行った人に聞いた話ですと、お経を上げて終わりだそうです。
クリスマス会
これも参加したい人だけです。
当然、僕は不参加です。
僕は映画を見てました。
内容は地元のママさん達の集まりがハンドベルの演奏と歌を歌ってくれるそうです。
慰問コンサート
慰問は歌のコンサートが多いです。
刑務所のアイドルなんて言われているぺぺとかも見ましたが、できれば映画を見てたかったですね。
基本的に歌が多いんですけど、たまに落語があるんですよ。これは面白かったです。
落語って初めて聞いたけど、おもしれーって思いましたね。
話しが自分の頭の中でどんどん映像になって行く感じがすごくて、落語家の技術ってマジですげーって感心しました。
これは本当に良い経験になったなと思いました。
企業セミナー
このセミナーは職親プロジェクトと言って、受刑者の出所後の再就職を支援している企業があるのですが、そこの社長さんが来て話しをしてくれることが多かったです。
例えば、お好み焼きの千房の社長とかです。
実際に美祢社会復帰促進センターを出所した人を雇用した話しをされていました。
金を盗んで逃げる奴もいれば、真面目に頑張ってる人もいるそうです。
千房とか職親プロジェクトに参加している企業で働きたい、出所後雇ってもらいたいとなったら、服役中に面接を受ける必要があります。
何人か面接を受けた人と話しをした事があるのですが、真面目にやり直したいって人もいれば、早く出たいから申し込んだだけ、出たら速攻でバックレるよって奴もいました。
矯正というのは強制的にはできないので、変われるかどうかは本人次第です。
やり直したいと本気で考えている人は変わる努力をしますが、何も考えていない奴は、ただ今を楽に生きる、そして再犯をするって感じです。
出所した人間と手紙のやり取りをするのは禁止されているのですが、偽名を使ってやり取りする人が結構います。
誰々が今どんな生活をしているとか、再犯して捕まったらしいよ、とか中ではそんな話しもしています。
健康セミナー
健康セミナーは、風邪予防とか、普段の生活での予防についての講義です。
体育館に全員を集めてプロジェクターにパワーポイントを写して、手をちゃんと洗いましょうとか、そんな話しを1時間くらい聞く感じです。
おいおいどんだけバカにするんだって思うんですけど、確かに必要なんですよ。
閉鎖された空間で生活をするので、インフルエンザとか広がるとあっという間なので、
手洗いうがいとか、体調が悪かったり、風邪っぽいとかであれば、ホールに出ないようにするべきなんですけど、できない人が本当に多いんです。
周りの迷惑より、自分の楽しみが優先って人が多かった印象があります。
映画祭
最後は映画祭です。
刑務所のイベントで唯一好きだったのが、この映画祭です。
映画祭は正月やゴールデンウィーク、お盆など長期の休みの日にやります。
普段センターでは土日祝日の午後の午睡時間に映画を放送していて見ることができます。
映画祭の時は正月休みであれば休みの間は午前9時から1本、午後13時から1本の計2本の映画を期間中は毎日見られます。
これは本当に有り難かったです。
内容としては、洋画、邦画、アニメがあってDVD になったばかりの最新作が見れました。
映画祭が近くなると、みんな何やるかなぁーなんて話しをしてます。
映画って単純に面白いってのもあるんですけど、めっちゃ勉強になるんですよ。
ストーリーの勉強になりますし、人間はどう言うことで感情が動くのかとか、内容によっては歴史であったり、その業界についても詳しくなれますから、本当に勉強になります。
なので僕は映画をめっちゃ見てましたし、楽しみにしていました。
ぶっちゃけ他の行事は迷惑以外の何とも思ってなかったです。
まとめ
刑務所では定期的に行事を行います。
その目的は健康面、精神面でのケアや社会復帰へ向けての思考の変化をうながすものであるような感じです。
ですが、これは表向きで裏では別の本当の目的がちゃんとあると思います。
予算の問題とか色々な繋がり、癒着とかお金関係のことがあるでしょうね。
今日は、この辺で失礼します。