今日は仮釈放についての話をします。
いつ頃出て来るのか。
仮釈はどれくらいもらえるのか。
それが一番気になる部分かと思います。
特に半分民間の美祢社会復帰促進センターは仮釈率が良いなんて言われているので期待も高くなってるんじゃないでしょうか。
結論から書きます。
人によって違います。
仮釈の情報はググれば色々出てきます。
どの情報を信じて良いのかわからないと思いますが、その人の状況によって変わるので絶対の正解というのはありません。
なので、実際に色々なパターンを見てきた経験をもとに話をしますが絶対はないので参考程度で聞いてください。
もくじ
実際のところ仮釈はどれくらいもらえるのか!
これが一番気になると思います。
僕の知っている中で最高は1年4ヶ月です。
確かその人は5年半くらいの刑期だったと思います。
満期を除いて一番少なかったのは1週間です。
この人は確か4年くらいの刑期だったと思います。
罪名と刑期の違いはありますが仮釈をもらえる量は本当に人によって違います。
ちなみに僕は5年の刑期で1年もらいました。
仮釈の平均値!大体これくらいもらえます!
もらえる量は人によって違いますが、大体これくらいと言うのがあります。
刑期が3年未満=3ヶ月〜6ヶ月
刑期が3年以上=3ヶ月〜1年
さらに(ここに生活態度などの+アルファで変わります。)
ざっくりしてますがこんな感じです。
罪名やその人の生活態度で変わってもきますが、大体この数値の中に当てはまる人が多かったです。
でも10ヶ月以上もらえる人は少なかったです。
引受人がいる場合を前提で書いています。
いない場合や保護会(更生保護施設)に入れない場合は満期になります。
(しつこいようですが、あくまで僕の経験則ですので例外もあります)
仮釈でよくある何ピンは気にしなくて良い!
刑務所では仮釈の話をすると必ず出るのがこの何ピンです。
仮釈に対する割合を何ピンとか行って表現しています。
ただ、なぜこんな呼び方をするのかは分かりません。
これは刑期に対して何分の一仮釈がもらえるのかを計算するものなのですが、
例えば刑期が3年で仮釈を1年もらえた場合、刑期に対して3分の1仮釈がもらえるので3ピンと言います。
36ヵ月÷3=12ヵ月となり3ピン。
36ヵ月÷4=9ヵ月の場合は4ピンとか言います。
(ここでは分かりやすく切りのいい数字にしてますが、実際にはもっと細かい数字になります。)
何分の1仮釈がもらえるのかって話なのですが、これはあまり信用しなくて良いというのが僕の考えです。
というのも色んな人が美祢は3ピンもらえるとか〇〇さんは4ピンもらってたなんて話をしているのを聞きましたが、あんまり当たってないのと、そもそもちゃんと計算できていない人が多かったので希望的観測と都市伝説がミックスされたように感じました。
あと計算の仕方も人によって違ったりして信憑性がなかったです。
この考えだと刑期の長い人はかなりもらえる事になりますが、実際にはそこまでもらえません。仮釈でもらえるのも限度があるので、あそこの刑務所は何ピンくらいもらえるなんて話は話半分で聞いておくと良いと思います。
それよりも刑期の長さと罪状で大体の仮釈の量が決まっていると僕は考えています。
そこに生活態度などの+アルファで変わって来るように感じました。
仮釈に影響すること!
大切なのはここです!
何となくダラダラ生活をしていれば最低限の仮釈しかもらえません。
自分の行動次第で仮釈をもらえる量はかわります。
仮釈を多くもらう為にはどうすれば良いのか。
評価を上げることです。
評価の上げ方にも色々な方法があります。
基本は普通に生活をしていれば自動で上がっていきます。
ここで話すのは+アルファです。
- 資格取得
- 係や当番をこなす
- 書き物
- その他
1資格取得
コレが1番効果的です。
誰の目にも結果がわかるので評価されやすいです。
1つ取得すると何ポイントになるのかは教えてもらえませんでしたが資格を取得するとポイントがもらえます。
デメリットとしてはお金がかかるのと勉強しないといけない事くらいです。
評価を上げようとして受ける人は多いですが、ちゃんと勉強しないで落ちる人も多いです。
2係や当番をこなす
係や当番と言っても作業のリーダーであったり、食事の配食係など色々あります。
運動会などの行事の時に全体をまとめる実行委員などもあるんですが、全てに共通して言えるのが面倒臭いという事です。
刑務官と受刑者との間に入ってスムーズに行くようにする調整役になるので板ばさみになりやすくストレスが溜まりやすいです。
ですが、面倒だからこそ評価をされます。
面倒臭いしもめ事は嫌だからやりたくないって人と評価を上げたいからやりたいって人で分かれます。
価値観の違う人達、それもストレスが溜まっている人達をまとめて行くのは大変です。
このまとめて行く時にケンカになったりトラブルが起きやすいです。
評価を上げるつもりが逆に評価を下げてしまうなんてパターンが意外と多いです。
3書き物
この書き物をバカにしている人が多いんですが、意外と評価されてます。
ただし狭き門なので苦手な人は諦めるのもアリだと思います。
書き物って具体的に何があるのかと言いますと、
日記
課題作文
定期調査報告書(ちゃんとした名前は忘れました)
などがあります
日記は毎日書きます
量は大したことはないです。
大体ですが便箋に4行分くらいの量になります。
ただ毎日書き続ける作業が結構しんどかったです。
僕は毎日書かず休日に一気に書くことも多かったです。
この日記は2週間に1回提出します。
提出した日記は戻ってくると刑務官からのコメントが書かれている事があります。
ここを直しましょうとかGOODとか書かれて帰ってきます。
そのコメントを参考にしてどんな事を書けば評価されるのかを考えて色々試していきました。
色々試して刑務官の傾向をつかむと反応も変わってきます。
何を書けば評価されるのかが分かるので文章を書くのがかなり楽になりました。
ポイントとしては受刑者は大勢いますが、みんな同じような事を書いているので他とは違う事を書くと良いです。
具体的に言うと今日あったことをただ書くだけの人が多いです。
ひどいと今日は晴れていました。
コレとこれを食べました。終わり。
みたいなのもあります。
日記を担当する刑務官は少人数なので1人で大量に読みます。
コレだとその他大勢に埋もれてしまいます。
起きた事実だけじゃなくて、その時の感情や学んだ事や次にどう生かせるかなど書くと良い感じになります。
刑務官の視点になって書いてみたりすると他との差別化ができて目につきやすかったりもします。
ちゃんとやれば多少ですが日記でコミュニケーションを取れるようになります。
日記は文章力・思考力を鍛えるのにも良いですし過去の自分との比較もできるのでちゃんとやれば評価とか関係なく自分にとってプラスになりました。
課題作文は月に1回書きます
毎回違った課題が出されます。
どんな課題が出るかと言うと、「税金について」とか「反省」などです。
その課題を便箋1枚分くらいの量で自分の考えを書きます。
コレも手元に戻ってくるとコメントがされていたり、赤ペン先生みたいに丸がついていたりします。
この課題作文は出来のいいのに関しては、一般公開するらしいです。
自分の目で確認していないので本当かどうかはわかりませんが、刑務所でのイベントがある時に内容を公開すると言われた事があります。
それだけに内容の濃いものを書けば評価されます。
定期調査報告書、年に1回くらいこんな感じのものを書かされてました
コレは今の自分の生活状況や犯してしまった犯罪についてどう考えているか。
出所後の生活についてどのように考えているかなどを書きます。
質問自体は毎回一緒です。
考え方の変化を見られているのだと思います。
コレは大事なのでみんなちゃんと書いています。
その他
コレはイレギュラーですね。
ほとんどないですけど、人命救助であったり落とし物を拾ったりすると評価が上がります。
人命救助はわかると思いますが、なんで落とし物を拾って評価が上がるのって思うと思います。
落とし物といってもちょっと特殊なものになります。
施設内にあってはならないもの限定です。
僕らが普段使っているものは対象外です。
例えばタバコやお金などです。
なんでそんなものがあるのって思うでしょうが、職員や外から来た人が落とす場合があるからです。
コレらを拾って職員に届けると評価がガクッと上がるらしいです。
僕は拾った事がないので何とも言えないんですが、実際に10円を拾って2類だった人が次の優遇で1類に上がるのは見た事があります。
コレが関係していたのか本当の所はわかりませんが、そんな事もありました。
評価が下がる事とは!
分かりやすいのは懲罰です。
懲罰になると仮釈は減ります。
1回なら大丈夫なんて話もありますが信憑性もないですし、ならないに越したことはありません。
あとは普段の生活態度や書き物の内容が明らかに適当だと評価が下がります。
不平不満ばかり言って出てから生活して行けるのかなって思うような人は仮釈をあまりもらえない人が多かったです。
普通に生活をしていればよっぽどの事がなければ評価が下がることはないと思います。
家族にできることは何かあるのか!
コレを読んでいるのは刑務所に入っている本人ではなく家族や友人・知人の方だと思います。
今まで書いてきたのは中で本人が出来ること、そしてどんな事をすれば仮釈をもらいやすいのかを知ってもらう為に書きました。
ここから外にいる方ができる事を書いていきます。
できる事は、あまり多くはないのですが僕が考えつく限りのことを書いていきたいと思います。
①差し入れによる援助。
資格を取得する為には受験費用が掛かります。
それと勉強する為の本も必要です。
お金と本の差し入れはとても有り難いものです。
普段生活をする為の日用品を買う為にもお金は必要です。
官物と言って支給してもらえる物もありますが、基本的に最低限の物だけです。
お風呂に入るのに石鹸だけなのとシャンプーがあるのでは大分違います。
ストレスだらけの生活をしている中で日用品を買えるだけで大分生活が楽になります。
罪人は贅沢なんかするなと言う人もいると思いますが、家族の方くらいは味方になってあげて欲しいです。
刑務所の中はとにかく暇です。
当然ですができる事が限られています。
そんな中で読書は娯楽性もあり勉強にもなるのでとても貴重な存在です。
官本と言って本も借りられますが、自分で購入したり差し入れてもらう本と言うのは受刑者にとってはめちゃくちゃ楽しみです。
中には本を全く読まない人もいますが、そう言う人は少ないです。
暇なので多少本が苦手な人でも読みます。
この機会に送る本を選んで教育し直すと言う手もあります。
マンガも良いですが、少しずつ小説に切り替えて行き普通の書籍も読めるように持っていく事も可能だと思います。
今まで読書の習慣がなかったのを読書好きに変える事だって難しくありません。
本を読んで賢くなる事はあってもバカになる事はありません。
ちょっとずつ本のレベルを上げて、どんどん送ってあげて下さい。
嫌そんなに差し入れするお金がないよって方はお小遣いサイトを利用して稼ぐ方法もあります。リスクはゼロなのでコレを参考にしてみて下さい。
②手紙による励まし
励ましと言っても特別な事はしなくて大丈夫です。
普通に外での暮らしや普段の事を手紙で送ってあげるだけで嬉しいものです。
この繋がりが大切です。
本人にとっても大切ですが、仮釈的にも重要になってきます。
手紙のやり取りをしているのが引受人の場合は出所後の生活に関わってくる引受人との関係が安定している事や帰住地がちゃんとしている事がわかります。
細かいことですが、こう言う事が仮釈を決める時に大きく関わってきます。
月に1回とか定期的に連絡を取り合っていると印象が良いと思いますよ。
ただ1つ注意点としてやり過ぎはダメです。
僕が仲が良かった人で真面目で資格も取っていたので早く出所しそうな人がいたんですが、その人は毎日母親から手紙が来ていて、本人も出せる限界まで返事を書いていました。
返事を書くのが大変だろうけど仲がいいなぁなんて思ってましたが、いつまでたっても出所できなくて本人も段々と焦りだして最後の方は半分あきらめていました。
手紙が毎日来るのが良くないのかなって話もしたんですけど、ひょっとしたら過保護すぎると判断されて出所が遅れたんじゃないかと思ってます。
事実は分からないんですが、何事もやり過ぎは良くないので、ほどほどが良いと思います。
あと、写真も送る事ができるので送ってあげると嬉しいと思います。
気をつけて欲しいのは女性の裸や暗号と取られるような物は入らない可能性があります。
赤ちゃんとか小さい子のは問題ないと思いますが、エロを感じさせる写真は多分だめなんじゃないかと思います。
メガネやコンタクトレンズも差し入れする事ができるので視力が悪いようでしたらレンズの度がわかるなら聞いてあげるのも良いと思います。
刑務所に入るとかなりの確率で視力が落ちます。
実際に視力が落ちる人が多いです。
僕も視力が落ちて中でメガネを作りました。
理由として考えられるのは刑務所では遠くを見る機会が減るので、視力が落ちるんじゃないかなと勝手に考えています。
他に何かあれば追記していきます。
まとめ
仮釈をもらう絶対条件は引受人がちゃんといる事です。
ここさえしっかりしていれば何もしなくても問題を起こさなければ、ある程度は仮釈はもらえます。
あとは本人の頑張り次第です。
仮釈を多く欲しいと思ったら面倒くさい事もやらなければなりません。
周りから足を引っ張られないように対処もしなければなりません。
なのである程度の頭と行動力が必要です。
家族ができるのは外からのサポートだけです。
ですが、そのサポートがあるから頑張れるのです。
信じて待っていてあげる、それが一番大切なことかもしれません。
それと新しくサイトを作り始めたので、また更新頻度が下がります。
月に5万円くらい稼いでくれるサイトをサクッと作ろうと考えています。
5万をショボいと思う人もいるかも知れませんが10個作れば50万ですからね。
僕に取っては結構デカいので頑張ります!